■■ ニウスな夜 ■■

2015年7月 2日 (木)

★ … 「ニウスな夜」第60宵は「南シナ海の波高し」でした

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1日、2日は等身大のニュース解説「ニウスな夜」第60宵でした。今回のお題は、「南シナ海の波高し」。2日間で20人の人たちが参加してくれました。南シナ海の制海権を手に入れようと狙う中国はこの1年ほどの間に、フィリピンが領有権を主張しているスプラトリー諸島の(南沙諸島の)島々を次々に埋め立て基地化するという荒技に出ました。フィリピン、その後に控えるアメリカとの間の緊張が高まるのは当然で、政府が“安保法制”の整備を急ぐのも、一朝有事の際に日本が動きやすいようにするためでもあります。アメリカとフィリピンとの連携に日本はどう関わるのか……。日本は大きな岐路に立つことになります。


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2015年6月 4日 (木)

★ … 「ニウスな夜」第59宵は「世界の核兵器」でした

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3日、4日は等身大のニュース解説「ニウスな夜」第59宵でした。今回のお題は、「世界の核兵器」。2日間で20人以上の人たちが参加してくれました。

5月末、核を巡る国際社会にとっての唯一の枠組みである「核拡散防止条約=NPT」の再検討会議がその後の核軍縮などの指針にあたる「最終文書」を採択できずに閉幕しました。会議は5年に一度、核軍縮の方向性を決める場。今後5年間の「指針」も決められなかったという事実が、核軍縮や核不拡散の難しさを浮き彫りにしました。国際社会に失望感が広がるのは当然です。今回は「核拡散防止条約=NPT」の存在を改めて考えながら、世界の核兵器の存在について探りました。

さまざまな利害が衝突する会議ですが、今回の最大の対立点は、イスラエルの核兵器の扱いでした。イスラエルは中東で唯一、核兵器を保有しているとされていますが、それをアメリカが黙認している現状にアラブ諸国は以前から不満で、これまでも中東の非核化に向けた国際会議を開催するよう迫ってきました。今回の「最終文書案」にはアラブ諸国の意向が強く反映され、「中東の非核化を目指す国際会議を、来年3月までに国連事務総長がイスラエルを含む関係各国を招いて開く」ことが盛り込まれました。

しかし、イスラエル擁護のアメリカやイギリス、カナダが揃って拒絶、この一点で合意できずに「最終文書」は採択されませんでした。NPT非加盟のイスラエルが「不在にして主役」であるという現実を、世界は再び思い知らされた格好です。


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2015年5月14日 (木)

★ … 「ニウスな夜」第58宵は「陛下の慰霊の旅」でした

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13日、14日は等身大のニュース解説「ニウスな夜」第58宵でした。今回のお題は、「陛下の慰霊の旅」でした。2日間で20人を超える人たちが参加してくれました。

天皇、皇后両陛下はこの4月、太平洋戦争の激戦地で、日本軍の守備隊が玉砕したパラオ共和国のペリリュー島を訪問されました。これまで陛下は、激しい地上戦が繰り広げられた沖縄はもちろんのこと、広島、長崎、硫黄島、 サイパン島を訪問して戦没者の慰霊を続けてきましたが、これでかつての日本の領土で命を落とした人たちへの慰霊の旅は一区切りとなります。

自ら「忘れてはならない4つの日」を定め、戦没者たちへの「祈り」を続けてこられた両陛下の「慰霊」の軌跡を追いかけました。

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2015年4月23日 (木)

★ … 「ニウスな夜」第57宵は「福井の原発」でした

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22日、23日は等身大のニュース解説「ニウスな夜」第57宵でした。今回のお題は、「福井の原発」。2日間で20人の人たちが参加してくれました。福井には商業炉が13基ありますが、日本原子力発電「敦賀原発」1号機、関西電力「美浜原発」1ー2号機の廃炉が正式に決まったことで、10基になる予定です。その中で、関西電力「高浜原発」3ー4号機が原子力規制委員会の新規制基準の適合性審査に合格し、再稼働をめざしていましたが、この14日に福井地裁が再運転を禁じる仮処分決定を出ました。仮処分決定はすぐに法的な拘束力を持つため、上級審で判断が覆らない限り、「高浜原発」の再稼働は見通せなくなりました。福井地裁では昨年5月、「大飯原発」3ー4号機の運転を差し止める判決が出て、上級審で係争中です。関西電力は残った原発のうち、「美浜原発」3号機、「高浜原発」1ー2号機について再稼働に向けて原子力規制委員会に適合性審査の申請を行うことにしていますが、福井の原発をめぐる状況は混沌としてきています。

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2015年2月26日 (木)

★ … 等身大のニュース解説「ニウスな夜」第55宵は「“イスラム国”は何もんだ?」でしたが…。

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25日、26日は等身大のニュース解説「ニウスな夜」第55宵でした。今回は「“イスラム国”は何もんだ?」というお題で、「IS」の分析を試みました。みんな関心があるんですね、1日目は過去最大の20人の参加があり、2日目も14人の参加がありました。


その残忍な行動で「IS」は世界の鼻つまみ者、狂信的な集団のようにみえますが、その実体は、❶世俗的な色彩の強いスンニ派に物足りない宗教的な過激派、❷フセイン時代に権力の座にあった官僚(=バース党員)と軍人、❸少数派に転落したスンニ派の住民の組み合わです。

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彼らはフセイン政権崩壊後、選挙でシーア派を中心とした政府が出来たことで冷や飯を食わされている人たちなので、彼らの不満の根を絶つことは簡単ではありません。いま我々が「IS」と呼んでいる集団を武力で全滅させても、やがてまた「IS」的な集団が出てくる恐れがあるということです。


また、そういう性格の集団なので、イラクにシーア派色の強い政府が出来ることを面白く思わないスンニ派諸国にとっては“必要悪”でもあるし、イラン潰し、アサド政権潰しを狙うイスラエルにとっても“鉄砲玉”です。なので、「有志連合」の攻撃で実はなかなか潰せないのではないか、と私はみています。


今回、イスラムの世界をよく知るある出席者が「あれが本来のイスラムの姿、つまり、野蛮なの」と言い切ったのです。つまり、いまのイスラムの多くは大雑把なイスラムで、コーランに書かれていることに対して「IS」の方が厳格というのです。


これにはびっくりで、ちょっと考えてしまいました。そうであるなら、「IS」は「旧フセイン政権の残党たちの集団」という色彩に加え、宗教的にもそれなりの求心力を持つということです。その延長線上で、彼らがイスラム革命を全世界に輸出していこうとすれば、西欧世界との全面対決にまで発展するのではないか、そんな不安に駆られています。







2014年12月26日 (金)

★ … 「ニウスな夜」第52宵は「余所者による外貨獲得策」でした

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25日、26日は等身大のニュース解説「ニウスな夜」第52宵でした。今回のお題は「“余所者”による鯖江の外貨獲得策」。鯖江商工会議所の「人の集まるまち委員会」でこの8日、諸先輩方20人ほどを前に街の活性化の話をしてきました。その内容をいま一度話しました。身近な話題だからか、どちらに日も16人が参加、過去最高の集まりになりました。


今回、提案したのは4つのアイデアです。(1)シニアタウンの誘致(2)SL列車運行による“福井鉄道の観光地化”(3)コンサート来場者たち“サンドーム人口”の取り込み(4)西山公園を空から眺めて貰うことで入園料収入を獲得する、というものです。どれも簡単にはいかない、それは承知の上。しかし、このまま座して死を待つのも面白くない。ならば、出来るか出来ないか、まずはそれを必死に調べてみても悪くないと思います。さて、皆さんの感想はどうでしょう(それぞれのテーマについて原稿を分けて掲載していきます!)。


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2014年12月 6日 (土)

★ … 「ニウスな夜」第51宵は「やってきた原油安」でした

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3、4日は等身大のニュース解説「ニウスな夜」の第51宵でした。今回のお題は「やってきた原油安」。このところ原油の値段が大きく下がっているのですが、その原油余りの背景には、北米のシェールオイル、シェールガス(頁岩層から取り出せるオイルとガスです)の生産が進んでいることがあります。ちょっと前まで世界最大の石油輸入国だった米国が世界第3位の産油国に浮上(石油の輸入が急減)、来年にも輸出国になるという劇的な変化が石油市場で起きているのです。その米国、サウジアラビアを中心とする中東の産油国はこの原油安をどうしようとしているのか、原油安はこのまま続くのか、今回はそれらを探りました。


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ニューヨーク市場で先月末、原油価格が1バレル66.15ドルを付けました。6月のピーク時は115ドルでしたから、10%以上の急落です。直前に開かれたOPEC(石油輸出国機構)が減産しないと決め、原油余りの状況がつづくことになったからです。北米産の石油生産が伸びている以上、OPEC側が減産しても石油不足を演出して値上げを繋げることが出来ず、逆に米国産にシェアを喰われるだけになる……サウジアラビアなどが反対して、会議では減産は認められませんでした。


とにかく、米国の石油生産の伸びが凄いのです。EIA(米エネルギー省)によると、2000年代後半から生産が急拡大しているシェールオイル生産は14年に日産450万バレルに達し、在来型の原油生産との合計は日産900万バレルで世界3位に急浮上する一方、輸入がほとんどなくなりました。また、11年からは軽質油を使った軽油などの石油製品の欧州向けの輸出まで始まり、62年ぶりに石油製品の純輸出国にもなっています。シェールガスも同様で、いまや全ガス生産の4割を占めています。ガス価格も大きく低下、発電用の燃料が石炭からガスにシフトする中、米国の石炭需要も大きく落ちています。


米国のこの変化で、シェールオイルに近い軽質油の代表選手だったナイジェリア産原油の輸入は、2010年のピーク時には日に120万バレルありましたが、14年7月にはなんとゼロに。また、コロンビア産石炭の輸入も08年のピーク時には年間2400万トンもありましたが、いまでは600万トンに急減。輸入の急減でナイジェリア産原油、コロンビア産石炭は行き場を失って漂流中です。世界中で資源を買い漁っている中国は? という声があるかもしれませんが、中国経済も減速中で、ロシアとの関係強化のために天然ガス輸入の大口契約をまとめたばかり。それらを丸々引き取る余力がありません。


そうした油余り、ガス余りの状況はどこまで続くのでしょう? 実は今回のOPECの会議では、イラン、ベネズエラなどは減産を強く主張しました。当然です、原油価格が下がれば、自国に入ってくるオイルマネーが減ってしまうのですから。イランは1バレル100ドル以上の価格で、国家財政の収支を合わせていると言われています。1バレルあたり1ドル下がるごとに、国庫収入は少なくとも約20億ドル、80ドルへ落ち込むと、約400億ドルもの減収になり、ただでさえ国際社会からの経済制裁で喘いでいるイラン経済は困窮を究めるでしょう。また、ベネズエラは輸出収入の96%が原油輸出です。1バレル当たり1ドル下落するごとに、およそ7億ドルの損失を被ります。夏以降に原油価格が30%下落したことで、2年前に770億ドルだった輸入総額が約430億ドルに落ち込む計算です。原油安が続けば、デフォルト(債務不履行)も懸念される一方、チャベス政権時代からのばらまき政策が続けられなくなることで政情不安に陥る危険性すらあります。


そして、ロシア。ロシア経済も、輸出収入の7割が石油・ガスと、エネルギー輸出に依存しています。イラン同様、原油価格1バレルあたり約100ドルで国家財政が均衡するような組み立てと言われているので、1バレルあたり80ドルへ落ち込むと約400億ドルの減収になり、2兆ドルのGDP(国内総生産)の2%が消えます。合わせて通貨ルーブルも暴落しています。12月1日の外国為替市場では、ロシア経済の悪化を懸念して通貨ルーブルを売る動きが広がり、一時は最安値を更新しました。ウクライナ情勢を巡る欧米からの制裁の強化がロシア経済に悪影響を及ぼすという見方から通貨の下落が続いていたところにこの暴落です。今年初めに比べて、ドルに対して30%以上の値下がりです。資源輸出による収入が減ることに加え、ルーブル安で輸入コストまで上がっていくわけで、ロシア経済は相当なダメージを被ること必至です。


こうやって見ていくと、今回の原油安は、米国の“敵”にとって大きな打撃を与えることになりますね。まるでソ連軍のアフガニスタン侵攻に対して、レーガン政権が原油安を演出した時と同じ展開です。あの時は米国がサウジに大増産を要請、サウジの協力で原油価格を大幅に下落させ、原油価格は1980年代半ばから90年代末まで1バレル10〜20ドルという低価格で推移しました。それがソ連経済を直撃、ペレストロイカの破綻やエリツィン改革の失敗に繋がってソ連崩壊を呼び込みました。今回の原油安の演出は、対ロシアへの政策としてはもちろん、核開発問題で対立するイランに圧力を掛け、“米国の中庭”中米で反米の急先鋒となってきたベネズエラの政権を転覆させる、一石何鳥の策です。


サウジにしてもメリットがあります。イスラム教スンニ派諸国のリーダーであるサウジにとって最大のライバルは、イスラム教シーア派のリーダーであるイランです。王族は「イランが核を持ったら我々も」と公言しています。もう一つ、彼らにとって目の上のタンコブであるスンニ派の過激派組織「イスラム国」潰しにも役立つこと。イスラム国はいまや、欧米はもちろん、自国のイスラム地域に影響を及ぼして欲しくないロシア、中国、さらにはイスラムの中でもスンニ派、シーア派のどちらかも敵視されています。ところが、彼らは増殖中で、今年になってイラクとシリアにまたがる地域を制圧し、その地域の油田から採れる原油を闇市場で売却して1日100万ドルを稼いでいると言われています。米財務省のデービッド・コーエン次官は先月23日の会見で「イスラム国は国家が支援するテロ組織を除けば、われわれが対峙してきた中で最も資金力のあるテロ組織だろう」と言っているほどです。その資金源を細らせることになるからです。


しかし、原油安が続けばサウジも損害を被るのでは? という声もあるでしょう。確かに価格下落は一段と進む可能性があり、輸出収入も減ります。しかし、サウジの原油生産コストは1バレル15~20ドル、他のOPEC加盟国も30ドル台以下で、まだ余力があります。対して、シェール油田の採算は70ドル前後。下がり過ぎると、困るのは米国のシェール産業なのです。実は原油安は米国にとっても諸刃の剣。つまり、サウジの原油安容認は、アメリカに対する価格戦争、シェール産業を潰しという見方もできるわけで、サウジの方のメリットも大きいのです。そして、そういう事情がある以上、原油安はこれからしばらく続き、米国が音を上げたところで下げ止まるということになりますね。


ところで、原油価格が値下がりしたからといって、日本ではなかなかガソリン価格が下がりません。資源エネルギー庁の調査によると、レギュラーガソリンの全国平均小売価格は、7月14日の1リットル169.9円がピークで、11月25日時点で158.3円まで下がっています。しかし、下落率にすると6.8%。米国のガソリン価格は過去7ヶ月で約25%下がっているのに比べると、日本のガソリン価格の国際的にみても高止まり状況にあります。高値の時に購入した原油在庫で精製したガソリンが売られていること、価格の約4割が税金であること、石油元売やガソリンスタンドの経営状況など、ガソリン価格の決定要因は多岐にわたっていることが背景にあります。


それでも、今回の原油安は、「アベノミクス」にとっては“神風”が吹いたようなものです。「アベノミクス」の作戦を簡単に言えば、(1)金融緩和で円安を人為的に作り出し(2)輸入コスト増で国内物価を押し上げ(3)円安で輸出産業を牽引役に景気を回復させて物価上昇に見合う賃金上昇を実現(4)デフレ・スパイラルから抜け出す、という作戦です。ところが、円安になっても輸出量が伸びないことで国内の下請け企業への発注が増えないため、賃上げが一部でしか進まず、円安によるコスト増だけが国民にのし掛かるというところで足踏み状態に陥っています。そこに原油高が見舞えば……その意味で輸入コストを左右する原油の価格が下がっていることの意味は大きいのです。円安のデメリットを打ち消してくれる効果があるからです。






2014年11月14日 (金)

★ … 「ニウスな夜」第50宵は「36連隊の足跡」でした。

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13日、14日は等身大のニュース解説「ニウスな夜」第50宵でした。第50宵という節目を迎えたこともあり、今回は地元・鯖江にあった歩兵第36連隊の足跡を振り返ったからでしょうか、2日間で30人を超える人が集まってくれました。13日は父親が36連隊の兵士だった山本敏雄市議も参加、従軍日記にした資料集を元に父親直伝の貴重な話を披露してくれました。


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36連隊は1896年(明治29年)、日清戦争後の軍備増強の中で創設された連隊です。この時、6個師団が増設されますが、その一つが金沢に司令部を置く第9師団です。金沢の歩兵第7連隊、敦賀の歩兵第19連隊を中核にして、そこに新設の歩兵第35連隊(富山)、歩兵第36連隊(鯖江)を加えて編成されたのです。最初の大きな戦いは1904年(明治37年)、日露戦争時の旅順要塞攻防戦でした。この時、第9師団は乃木希典率いる第3軍の一翼を担います。映画「二〇三高地」やドラマ「坂の上の雲」などでは、要塞に肉弾突撃している兵士たちが登場しますが、その一翼を担ったのが第9師団で、36連隊も突撃を繰り返し、その時の伊藤連隊長以下、多大の犠牲を出しました。その後の奉天大会戦を含め、戦死1492、負傷4096という被害を出しています。当時の連隊の定員は約1800、補充を受けながらの凄まじい損害ですね。


大正期には朝鮮半島に駐留して警備に当たった後、シベリア出兵にも参加、ウラジオストックの警備に当たり、関東大震災が起きると、いまでいう「災害派遣」で東京西南部の警備と復旧に投入されました。そして、昭和を迎えて、また大きな戦いに投入されます。昭和12年(1937年)2月、日中戦争の始まりとなる支那事変が起きて上海に派遣されたのです。満州国の首都・新京の(いまの長春です)警備を終えて鯖江に帰還して半年足らず、しかも上海での戦いを終えるとそのまま中華民国の首都の攻略を命じられました。そして、36連隊は(連隊長の名を取って脇坂部隊と呼ばれていましたが)ここでも多大な犠牲を出しながら南京の光華門に一番乗りを果たして、その名を全国に轟かせたのでした。

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しかし、こうしたことは、私が調べたから知っているのであって、調べなければいまだに知らないままです。というのも、子どもの頃から学校で36連隊について教えられることがないからです。数年前、小学校、中学校の恩師たちに訊いたことがあります。「なぜ教えないのか」と。しかし、答えの多くは「特別な理由はない」という拍子抜けするものでした。「戦争に関係することには触れない方が無難」という空気の中で触れてこなかったというのです。加えて、独り歩きしてきた「南京大虐殺」という言葉。教員たちはその真偽を確かめることなく、それにも触れることになる36連隊のこと自体、なかったことのように、禁忌のようにしてきたのです。なんたること、事なかれ主義も極まれりですね。


36連隊は浅水川から現在の「嶺北忠霊場=当時は陸軍墓地」までの広大な敷地を所有し、それ以外に坂井郡新保村(坂井市三国町新保)に「三里濱演習場」、大野市松丸不動堂(大野市南六呂師)に「六呂師原演習場」を持っていました。現在の福井鉄道「神明駅」は36連隊があった時は「兵営駅」と呼ばれていました。そこから広がる兵営の中には6つの兵舎があり、戦後しばらく海外引揚者住宅、新制小学校や福井大学校舎に転用されました。そういったことを知る人が街にどれほどいるでしょう。鯖江にはかつて、街の大きさに不釣り合いな国立病院がありました。なぜか…。実は戦後、軍が解体されるのに伴い、兵営内にあった衛戍(えいじゅ)病院を廃止せざるを得なくなった国が取り敢えず国立病院としてそれを存続させたからであり、それが現在の丹南病院に繋がっていることも知られていませんね。この街では「軍に関係していたこと」がネグレクトされ、こうした街の歴史が後世に伝えられていないのです。


「嶺北忠霊場」には、「支那事変戰没者忠霊塔」が建っています。南京一番乗りの「手柄を立てた」36連隊を讃え、戦死者を弔うための、国内有数の忠霊塔です。記念碑ではなく、中にはいまも約25,000柱が鎮座する、本物のお墓なのです。忠霊場の中には、旅順総攻撃で戦死した三原重雄大佐の墓と顕彰碑もあります。また、市内の誠照寺には(いまは誠市が開かれる我々がご本山と呼んでいるお寺ですね)、南京一番乗りを祝い、戦死者を弔う「忠霊堂」もあります。これらの世話は戦後、遺族会を中心とする遺族中心に守られてきました。しかし、遺族会は高齢化し、やがて組織的な活動ができなくなります。その時、我々がその肩代わりをしていく必要があります。英霊たちを放っておくわけにはいきません。国のためと信じ、国のために一生懸命戦い、命を捧げた彼らを犬死にしないために。





2014年10月31日 (金)

★ … 「ニウスな夜」第49宵は「なぜ男系継承か」でした。

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高校の先輩から「一人足りない」というSOSがきのうの夜に飛んで来て、きょうは人生3度目のコースに出ました。コンサートのパンフレットのデザインに手を入れる作業が朝まで続き、今回は仮眠なしでの出動です。さすがに終わってグッタリです。スコアも甘々の採点ですが、65&67の132と、2回目の70&64の134からわずかに上昇、しかも、ショートコースで初のバーディーをゲットしました。


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仮眠の後、夜は等身大のニュース解説「ニウスの夜」。きのう30日ときょう31日の第49宵はお題が「なぜ男系継承か」。天皇の皇位継承の原則である男系継承の意味するところ、「女性天皇」と「女系天皇」の違いなどについて解説をしました。どこか女性差別にようにみえる「男系継承」こそ、究極の「男性差別」であり、時の権力者などを「皇族」にしないための優れたシステムであることを話しました。






2014年9月26日 (金)

★ … 「ニウスな夜」第47宵は「北陸新幹線の功罪」でした。なんか見えてきましたこの問題

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24日と25日は、等身大のニュース解説「ニウスな夜」第47宵でした。今回のお題は「北陸新幹線の功罪」。金沢開業まで半年を切り(金沢開業は3月14日です!)、話題に上ることも多い北陸新幹線に焦点を当て、新幹線の開通が我々の風景をどう変えるのか、それを探りました。今回もテーマが身近な話題だったからか、1日目に14人、2日目は16人が参加してくれました。


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この金沢開業で、富山、は金沢に伴い、我々の風景はどう変わるのか……。北陸新幹線には当面、「かがやき」、「はくたか」、「つるぎ」という 3種類の列車が走ります。その中で「かがやき」が最も速い列車で、東京~富山間を2時間8分、東京~金沢間を2時間28分で結びます。やはり、速いですね。運行は10往復(1時間に2本程度)。「こだま」タイプの「はくたか」も日に14往復走ります。


東京〜金沢間の運賃はこの年末に発表されますが、片道13,000円前後でしょう。これまで東京まで鉄道を利用していた人は「北陸線+ほくほく線+上越新幹線=所要時間3時間50分・片道12,700円」でした。料金はあまり変わらず、時間は大幅短縮の劇的な変化ですね。また、小松空港から羽田空港に飛んでいた人は「リムジンバス+東京便+リムジンバス=所要時間約2時間・片道12,700円(格安航空券)〜24,070円(正規料金)という感じでしたから、これからは新幹線に大きくシフトしていくでしょう。金沢でこういう感じなのですから、富山は言わずもがな。極端なことを言えば、東京の通勤圏になり得ます。「YKK」が本社機能をまた富山に戻すというのも解ります。


在来線も大きく変わります。大阪、京都、あるいは名古屋から北陸に向かってくる「サンダーバード」や「しらさぎ」はそのまま残りますが、いずれも金沢止まりになるのです。鯖江からこれまで直通で行くことが出来た富山へは、金沢で新幹線に乗り換えになります。金沢~富山には「かがやき」、「はくたか」に加えてシャトル新幹線「つるぎ」が日に18往復も走り、高岡に停まっても所要時間が20分を切るという便利さですが、乗り換えが生じるのは面倒ですね。さらに北へ、新潟方面に向かうとなると、富山の先の上越妙高で新潟行きの新設特急「しらゆき」に乗り換えなくてはいけません。つまり、すべてのダイヤが金沢中心に大きくシフトするということです。それによって、人と物の流れが大きく変わるでしょう。福井が「北信越」という括りから離れる予感です。


一方、あまり福井では語られませんが、金沢開業を受けて首都圏の交通体系にも変化が出てきます。北陸新幹線は東北・上越・山形・秋田新幹線」と同じ、JR東日本の新幹線が発着する東京駅の20〜23番線に乗り入れます。しかし、要領がもう限界に近い。そこでJR東日本は金沢開業に合わせ、山手線とは別に上野〜東京を結ぶ「上野東京ライン」を開通させます。東北線や高崎線の列車をそのまま東海道方面に直通運転させるためです。東京から西に向かう人には大宮でそれに乗り換えてもらおうと考えているのです。そうすることで、旅客の乗り降りを分散させ(JR東海が東京と品川に分散させているのと同じ)、東京駅の混雑を少しでも緩和しようという作戦です。


終点の東京まで新幹線に乗ると乗らないでは所要時間がかなり違うようにみえますが、大宮〜東京間は最高速度が「110キロ」に規制され(沿線住民との間で)、ルートも大宮〜赤羽間が西に大きく迂回していてそれほど差が出ません。なので東京より先、西に向かう人は、大宮で湘南新宿ライン、あるいは上野東京ラインのどちらかに乗り換えて直通で目的地に向う方が便利でしょう。大宮は埼京線、京浜東北線の始発駅ですから、いま以上に存在感を強め、「東の玄関口」になりますね。


私は上京する機会が年に10回以上あり、これまでは往きは鉄道「北陸線+東海道新幹線」を使ってきました。帰りはそのまま店に出勤するため、少しでも時間を浮かすべく飛行機で小松に戻り、そこから鉄道で鯖江に戻っています。しかし、これからは行きも帰りも金沢回り、と思っています。米原に向かう特急は「しらさぎ」しかありませんし、車内はまず寝ている私にしてみると名古屋行だと寝過ごす恐れがあります。一方、金沢へは「しらさぎ」、「サンダーバード」どちらも利用出来る。しかも終点で寝過ごす恐れはありません。特に帰りは新幹線で戻り、金沢で夕食を摂って鯖江に戻るようになると思います。夕食は店開け前、ホッと出来る貴重な時間。夕食を摂りたくなるほどの店は小松にはありませんが、金沢となると話が違ってきます。私のような人は増えるでしょうから、人が集まるという点では金沢の一人勝ちになりますね。


その意味では便利になるのですが、これがあと10年掛けて敦賀まで伸びてくると(福井県は3年前倒しを言ってますが)逆に不便になるのです。敦賀〜新大阪までのルートは、(1)敦賀と米原を結ぶ米原ルート(2)敦賀と京都を結ぶ湖西ルート(3)若狭と京都北部を通る若狭ルートの3つのうち、どれになるか決まっていません。そのため、ルートが決まり、その工事が完成するまで(いつでしょうね?)新幹線は敦賀からは在来線の上を走って大阪、名古屋に向かうことになります。高速道路を降りて下道を走るイメージです。


広い新幹線の線路、狭い在来線の線路、その両方を走るためのフリーゲージレインは開発中で、この10月からは敦賀駅での実験も始まります。しかし、その車両を使い、金沢から走ってくる新幹線が在来線に降りるのは敦賀から。なので、金沢回りで東京に向かう場合は、鯖江駅から普通電車で福井まで行って新幹線に乗り換えるというスタイルに変わるだけですが、大阪、京都、米原、名古屋方面に向かう場合は、武生インター近くにできる南越駅から新幹線に乗り込むか、現在の鯖江駅を使うとすると、やはり福井まで行かなくてはならなくなります。加えて乗り換え時間が必要になるわけで、むしろいまよりも時間が掛かるようになるのです。


一方、金沢から敦賀まで新幹線が伸びると、その区間の北陸線はJRから経営分離され、第三セクターによる運営になります。第二の「福鉄」のような鉄道になるということで、その運営は地元が負担しなければいけません。なので私は「敦賀から先のルートが決まるまでは、新幹線を福井で止めて福井以西の在来線を残していまの便利さはそのまま、ルート決定後に福井から先の工事を一気に進める」ということをあちこちで話してきました。それに賛同する人も多く、行政側もそう思っているのではないかと思っているのですが、国による敦賀までの工事はどんどん進んでいます。なぜなのか……。今回の件で取材していて、その理由が少し見えてきました。国は(国土交通省は)きっと、新幹線を敦賀から先に伸ばそうと思っていないのですね。


福井県は(3)若狭ルートを強く押しています。しかし、距離が最も長く、建設費が最も高く、沿線の人口が最も少ない路線です。人口が減り始めている日本で対費用効果はどう?となると、どうにも分が悪いですね。では、より現実的な(1)米原ルート(2)湖西ルートは? それが……。実はJR東日本の新幹線とJR東海の新幹線は運行システムが違い、どちらにしても米原から先、京都から先、新大阪まで東海道新幹線の線路上を走ることが出来ないのです。となると、どちらも新大阪まで新しい線路を引かないといけません。しかし、それは無理ですね。そんな土地をいまさら確保出来ないからです。すると、北陸新幹線は米原終点、あるいは京都終点となり、そこから東海道新幹線に乗り換えということになります。


そうなのです。福井県や滋賀県、京都府や大阪府がたとえ対立を乗り越えてルートを決めたとしても、その後に乗り換え問題が立ち上がってくるような巧妙な罠が仕掛けられているのです。ルートが決まった時点でその話が持ち上がってくれば、多くの人は「米原や京都で乗り換えるのは面倒。だったら乗り換えなしの、いまのフリーゲージレインの方が(その頃にはもう走っているでしょうから!)いいじゃん」という方向に傾きます。リニアが名古屋まで開通していればなおさらです。国はその動きに便乗して「皆さんがそうおっしゃるなら、皆さんの負担も減るわけですから敦賀から先の工事は止めますか……」という話を持ち出してくるのでしょう。


国も原発銀座の喉元にある敦賀までは原発推進、地元対策、防衛上、防災上の観点からも新幹線は必要と思っているのでしょう。しかし、そこから先はフリーゲージトレインと、最初から決めている疑い濃厚です。ひょうとするとJRも共犯かも。そうであれば、地元の事情をまったく無視して敦賀までの工事を遮二無二進めているのも、福井県の工事前倒しに意外に理解があることもうなずけます。なにせ彼らには「新幹線をほしがっていたのは皆さんじゃないですか」という錦の御旗があります。ルートが決まらず時間を浪費してくれても良し、ルートが決まっても良し、とにかくそれまでに敦賀まで伸ばしてしまい、一刻も早く一丁上がりにしたい……。現実にフリーゲージレインを走らせてしまえばこっちのもん! 彼らはそれを狙っていると疑っています。


ところで次回は、10月8日(水)、9日(木)の午後7時半から行います。どちらも同じ内容の話をしますので(1日15人まで)、都合の良い日に参加してください。当日は6時半に店を開けます。お腹を一杯にしてから話が聞きたいという方向けに特製カレー(スープ、サラダ付800円)を用意します。会費は飲み物付で1500円です。






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