見たり読んだり

2015年7月 5日 (日)

★ … 今年上半期(1〜6月)の本

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今年上半期(1〜6月)に読んだ本を振り返ってみました。やはり、強烈だったのは、アフリカに派遣された陸上自衛隊の部隊が戦闘に巻き込まれる『土漠の花』ですかね。『公器の幻影』にも考えさせられましたが。現役の霞ヶ関官僚が書いている『東京ブラックアウト』は、『原発ホワイトアウト』の続編ですが、最後の方で天皇陛下の権能についての話に逸れてしまってちょっと残念な結末でした。


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2015年3月15日 (日)

★ … 映画「アメリカン・スナイパー」

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もう一度見てみました。なぜあれほど、冷徹に、冷静に狙撃を続けることが出来たのか、そういったことを何とか解説しようとする映画評などが目に付きますが、私には、わざわざ言葉を探さなければいけないほどのものは、そこにないように思います。国家がなぜこの戦争を始めたのか? 戦場に出てしまえば、そういった高邁な戦争の大義などをいちいち考える暇もない。とにかく自分が少しでも生きながらえようと思い、一日を終えるのに精一杯という日々の繰り返し。中心にあるのは、縁あっていま一緒に戦っている仲間が一人でも多く生き残ってほしい、生活のすべてがそういったことに凝縮されていく…。だから逆に、相手の家族や平和を考えることなく引き金を引くこともできるのではないかと。「企業戦士」は銃弾に倒れませんが、病魔に倒れる。一般社会、企業社会の中でも「戦友意識」による繋がりが核にあるような気がします。

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2015年3月14日 (土)

★ … ケネディの言葉

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ミーティングの連続だった13日から一転、14日の午前中は時間が空いたので、北の丸の国立公文書館で「JFK-その生涯と遺産」展を見てきました。第35代アメリカ合衆国ジョン・F・ケネディ(1917-1963)の人生を、5つのテーマに分けて辿っています。国立公文書館所蔵の公文書をはじめ、彼の故郷ボストンにあるケネディ大統領図書館・博物館に残された膨大な文書、写真、遺品など、貴重な資料が多い割に展示がコンパクトに要領よくまとめられていて助かりました。


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大統領就任演説の映像も流れています。何度も耳にしてきた台詞ですが、改めてジーンときました。「同胞であるアメリカ市民の皆さん、国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを考えようではありませんか。また、同胞である世界市民の皆さん、アメリカがあなたのために何をしてくれるかではなく、人類の自由のために共に何ができるかを考えようではありませんか」。







2014年11月28日 (金)

★ … 映画「フューリー」がアカデミー賞!?

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映画「フューリー」を封切りの日に観てきました。アカデミー賞有力候補の呼び声も高い話題の映画です。「見たよ!」を告げると、店のお客さんからあれこれ意見を訊かれるのですが、ちょっと残念な出来でした。第二次世界大戦終盤が舞台で、主演のブラッド・ピットとその部下たちが乗り込んでいる「フューリー」と名付けられた戦車の乗組員の物語です。戦闘の場面などのリアルな描き方には脱帽です。その脇を固める俳優たちの熱演にも感心します。ただ、ある意味でリアルでないのです。いちばん気になるのは、ドイツ軍の素っ気ない描き方でしょうか。


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戦後しばらく、映画の中のドイツ軍はあくまでも悪役で、現れては次々に打ち倒されるだけでした。昔放映されたテレビ番組「コンバット」の中で描かれていたドイツ軍がその典型でしょう。その流れを大きく変えたのが、1977年に制作された「戦争のはらわた」で(名匠サム・ペキンパー監督の最高傑作です!)、この映画はドイツ軍の将兵一人ひとりに光を当てながら戦争の悲惨さを見事に描き切りました。1981年に公開された「U・ボート」がそれに続き、ドイツ軍の描き方はぐっと人間的になりました。そういうところが「フューリー」にはないのです。


映画のクライマックス、数々のピンチを乗り越えてきた「フューリー」は地雷を踏んでキャタピラが千切れ、ついに立ち往生します。そこへ200人を超えるドイツ軍の武装親衛隊が迫ってきて最後は新兵一人を残してみんな戦死するのですが、歴戦を潜り抜けてきたエリート部隊が戦車一台に漫然と突撃を繰り返し、兵士が打ち倒されるばかりというのが解せません。精鋭に囲まれたから「フューリー」のピンチが際立つわけで、あんな弱い相手では……。戦車を潰すのに手間取らないと乗組員たちが勇敢に戦っている姿をたっぷり描けない、それは解りますが、ここで私は白けてしまったのです。







2014年7月 6日 (日)

★ … 講座「オペラ、もっと知りたい」第2話は《カルメン》やりました。

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山口・周南から福井に戻って来て、オペラ講座「オペラ、もっと知りたい」第2回でした。今回のテーマは「カルメン」。前奏曲以下、どの場面の音楽も有名ですから、日本での人気度もトップクラス。だからでしょうか、きょうは同好会の会員含め16人もの参加がありました。


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観て貰った映像は、ウィーン国立歌劇場の公演で、壮年期のカルロス・クライバーが指揮をしています。後に指揮する機会が滅多になく、いつの間にか“幻の巨匠”と呼ばれるようになってしまったクライバーですが、若い日はミュンヘンのバイエルン州立歌劇場を中心に様々な作品を頻繁にしていました。この公演に出演してるオブラッツォワ(カルメン)、ドミンゴ(ホセ)の若いこと……。クライバーの音楽もみずみずしく、解説しながら彼のタクトが紡ぎ出すその伸びやかな音楽に思わずうっとりしてしまいました!


この講座、作品についてもこってりやりますが、オペラ全般の話もたっぷり話すようにしています。この日はオペラハウスの舞台について話しました。舞台機構は裏に回らないと解らないのですが、最新のオペラハウスには舞台が四面あり、それを縦横、上下左右に移動させている、といった話には皆さんビックリのようでした。





2014年5月28日 (水)

★…今年6冊目

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メディアが勝手にスターに…。月刊の中間小説誌でめぼしい連載を読みつつ、なんとか話題の書を。徹底して「ナチス・ドイツ」否定を続けている現代のドイツ、2011年にヒトラーがタイムスリップして来て…という小説です。敗戦時1945年の時点の知識しかないヒトラーですが、彼を「コメディアンかものまね芸人」と周囲が勝手に思い込んだことでやがてとんでもない人気を集めてしまいます。それに一役も二役も買ったのが現代メディア。彼をコメディ番組へ出演させ、YouTubeがその演説を拡散させ、新聞はスキャンダル報道を仕掛けて逆に彼の知名度を高めるという、なんとも滑稽極まりない話が展開していきます。現代社会への風刺が効いていて、誰が読んでも面白いこと請け合いです。

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2014年4月22日 (火)

★…今年5冊目

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日米の分断を狙って、中国の情報員たちが蠢く、沖縄を舞台にしたスパイ活劇です。面白かったのは、本筋とは違うのですが、民間航空機の主翼や水平尾翼、垂直尾翼の重しに以前は劣化ウランが使われていたという事実です。初耳でした。これも店に。読みたい人はぜひ!


写真: 先週はこの本です。日米の分断を狙って、中国の情報員たちが蠢く、沖縄を舞台にしたスパイ活劇です。面白かったのは、本筋とは違うのですが、民間航空機の主翼や水平尾翼、垂直尾翼の重しに以前は劣化ウランが使われていたという事実です。初耳でした。

2014年4月17日 (木)

★…今年4冊目

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遅ればせながら……。霞ヶ関の現役官僚による内部告発小説として話題を集めた昨年のベストセラー。原発再稼働をめぐる政官業の絡み合いが、洗いざらい、それも凄くシンプルに、しかも平易な文体で描かれていてなんとも読みやすい。早い人なら一晩かも。最後は原発の意外な脆さを突かれたテロで、日本が再び原発事故に見舞われてお終い。そこからの、その後の日本がどうなるか、続編も面白いかも。

写真: 遅ればせながら……。霞ヶ関の現役官僚による内部告発小説として話題を集めた昨年のベストセラー。原発再稼働をめぐる政官業の絡み合いが、洗いざらい、それも凄くシンプルに、しかも平易な文体で描かれていてなんとも読みやすい。早い人なら一晩かも。最後は原発の意外な脆さを突かれたテロで、日本が再び原発事故に見舞われてお終い。そこからの、その後の日本がどうなるか、続編も面白いかも。

2014年2月26日 (水)

★…今年3冊目

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今年3冊目。新聞社時代の大先輩の渾身の一冊、風邪で寝込んでいる間に読んでしまいました。慰安婦をめぐる朝日新聞の「さもあったかのような」印象付け報道により、事実は独り歩きし、海外ではそれが既成事実化して、我々国民全員が蔑視される事態に陥っています。いまからでも遅くありません。報道を訂正してはどうでしょう、良心に基づいて………。

写真: 今年3冊目。新聞社時代の大先輩の渾身の一冊、風邪で寝込んでいる間に読んでしまいました。慰安婦をめぐる朝日新聞の「さもあったかのような」印象付け報道により、事実は独り歩きし、海外ではそれが既成事実化して、我々国民全員が蔑視される事態に陥っています。いまからでも遅くありません。報道を訂正してはどうでしょう、良心に基づいて………。

2014年1月26日 (日)

★…プルトニウム所有の記事に潜む狙い

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共同通信が配信した以下の記事が、きょう27日の朝刊各紙に載りました。福井新聞では一面トップ(その日最も重要なニュース)でした。

核物質や原子力施設を防護・保全する「核セキュリティー」を重視するオバマ米政権が日本政府に対し、冷戦時代に米国などが研究用として日本に提供した核物質プルトニウムの返還を求めていることが26日、分かった。複数の日米両政府関係者が明らかにした。このプルトニウムは茨城県東海村の高速炉臨界実験装置(FCA)で使う核燃料用の約300キロ。高濃度で軍事利用に適した「兵器級プルトニウム」が大半を占め、単純計算で核兵器40~50発分程度に相当する。日本側では返還に反対する声も強かったが、米国の度重なる要求に折れて昨年から返還の可能性を探る協議が本格化している。

この記事がなぜ、この時期に流れたのか…。普通に考えれば、たまたま情報を手にした記者が複数の関係者に「裏を取って」そのまま書いたという話です。それがきょうはちょっと気になったのです。

まずパッと頭に浮かんだのは、東京都知事選のこの時期にこのニュースを流すことで、細川氏の立候補で争点として浮上しかけた「脱原発」の動きへの牽制です。この記事を最後まで読んでいく中で、読者の頭の中に浮かび上がってくるのは「原発がなくなる→日本はプルトニウムを持てなくなる→将来的な核兵器は不可能になる」という流れです。人間そこに考えが行き当たると、核武装の「可能性」を捨てるわけにもなあ………「脱原発」ちょっと待てよ………となって、細川氏、宇都宮氏への投票を考え直す可能性が出てきますよね。その効果を狙ってこの時期に流されたのか、という考えが頭を過ぎりました。

というのも、日本のプルトニウムの所有とその理由、背景については(潜在的核保有国という立場については)、知っている人はよく解っている話でもあるからです。なので、いま発生した記事としては書くことが出来ません。記者として、その話を改めて書くとなると、それを書くきっかけになる新しい動きが必要ですが、そこに日米で新しい動きが出てきた………。そうなると、それをテコに改めて記事を書くことができるわけです。

しかし、共同通信自身は、どちらかといえば、これまで政府の原発政策に対して厳しい姿勢を取ってきた。そこを考えると、まったく反対の効果を狙って記事を配信した可能性の方が高いですね。それは………、この交渉の存在を明かすことで「米国が日本を信用していない」という印象付けができることでしょう。安倍首相の靖国参拝に対する米国の「失望した」という最初のリアクションの後にこういう記事が続けば、国民の間に「いまの安倍政権大丈夫か?」、「世界は疑いの目で日本を見ている」、「米国は日本の核武装を警戒していて、それをさせないためにプルトニウムを早く引き上げようとしている」、「安倍政権は危ないことをしようとしているのではないか」という空気が生まれるからです。

たった一つの記事からまったく正反対の味方が出来る………。新聞に何気に載っている記事をそういう目で見ると、新聞を読むのがもっと面白くなりますよ。

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