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2015年12月10日 (木)

[きょうのニュース快説] 間に合いそうもない「フリーゲージトレイン」の開発

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   北陸新幹線の敦賀開業は予定を3年前倒しで2022年(平成34年)度に開業することになっています。敦賀から先は、車輪の幅を変える「フリーゲージトレイン」が在来線の線路を走って、大阪、名古屋まで直通運転を行うということになっていましたが、雲行きが怪しくなってきました。国土交通省がこの4日、日本初の「フリーゲージトレイン」の走行試験が大幅に遅れ、試験終了が2021年(平成31年)度にずれ込むと正式に発表したのです。当然、その成果を取り入れる北陸新幹線用のモデルの開発も遅れます。そうなると、直通運転は出来なくなり、北陸新幹線はすべて敦賀止まりとなり、これまで「サンダーバード」や「しらさぎ」で乗り換えなしに行けた京都、大阪、名古屋に行くにも、すべて敦賀での乗り換えが必要になってきます。とてつもなく不便になりますね。


   「フリーゲージトレイン」は、線路上に設置した軌間変換装置を通過させることで車輪の間隔を変更させ、「レール幅1435ミリの新幹線の線路」と「レール幅1067ミリの在来線」の両方を走らせることができる車両のことです。JRグループの公益財団法人「鉄道総合技術研究所」が中心となり、2022年度末の開業をめざしている九州新幹線長崎ルート(博多〜長崎)に投入する車両を開発してきました。


   走行試験は2014年4月から3代目のモデルによる走行試験に入り、新幹線区間で時速270キロ、在来線区間で時速130キロという目標速度を実現、順調に進んでいるようにみえたのですが、昨年秋に走行距離3万キロを超えた時点で車軸付近のヒビや摩耗が確認され、試験が中断されました。それから1年しての、今回の発表です。構造的な問題の解決に時間が掛かっている証拠ですね。


   北陸モデルは3代目を叩き台にJR西日本が開発することになっています。豪雪地帯を走るため、新たに耐雪装備を施し、交流で電化された新幹線の線路と直流で電化された在来線の線路を両方を走るため、交直流仕様に変更しないといけません。つまり、3代目にあれこれ手を加える分、開発にもっと時間が掛かるということですね。


   JR西日本はもともと、北陸モデルの導入を敦賀開業の2025年度としていました。それが政府・与党の決定でよもやの3年前倒し。決定直後、JR西日本の真鍋社長は開発について「どんなに頑張っても10年はかかる。3年前倒しすると間に合わない」との見方を示しつつも、2014年10月から敦賀駅構内で模擬台車による軌間変換試験をスタートさせ、2016年度から北陸モデルの走行試験を始めると開発のスピードを上げました。しかし、叩き台自体の開発が遅れるとなると……。やはり間に合いませんね、こりゃ。



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