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2013年7月 3日 (水)

★…「真夏のオペラ」のプログラムはこれだ!

 

歌劇《椿姫》より“乾杯の歌”
コンサートの幕開けは、歌劇《椿姫》より“乾杯の歌”です。《椿姫》は、生誕200年を迎え、“オペラ王”と呼ばれるイタリアの作曲家ヴェルディ(1813〜1901年)の傑作で、パリの社交界が物語の舞台です。その中で歌われる“乾杯の歌”は、パーティーの華やかな雰囲気に溢れています。美術博物館の開館も祝う今回のコンサートの幕開けを、この歌が艶やかに彩ります。


歌劇《椿姫》より“プロヴァンスの海と陸”
続いて、歌劇《椿姫》よりもう一曲。選んだのは“プロヴァンスの海と陸”です。パリ社交界の花ヴィオレッタとの結婚に猛進する息子アルフレートを心配している父ジェルモンが地元・南フランスのプロヴァンス地方の美しさをしみじみと歌ったアリアです。


歌劇《カルメン》より“ハバネラ”
さて、南フランスのお隣は、情熱の国スペインです。その熱いスペインを音楽で綴ったのが、フランスの作曲家ビゼー(1838〜75年)。現地に行ったことがないにも関わらず、歌劇《カルメン》を書き、その音楽は聴く者すべてをスペインの風景へ誘ってくれます。きょうはその中から、主人公カルメンが歌う“ハバネラ”を。情熱的で妖艶な女カルメンの魅力を余すところなく凝縮したアリアです。


歌劇《アルルの女》より“フェデリーコの嘆き”
情熱的、という意味では、このアリアも最右翼です。イタリアの作曲家チレア(1866〜1950年)が作曲した歌劇《アルルの女》の中の“フェデリーコの嘆き”です。テノールが歌う数あるアリアの中でも最も感傷的な一曲で、その哀切に満ちたメロディーには、愛する人への想いが届かない主人公フェデリーコの深い喪失感が宿ります。


歌劇《蝶々夫人》より“ある晴れた日に”
一方、愛する人への想いを切々と歌ったアリアがこちらです。ヴェルディと並ぶイタリア・オペラの巨星プッチーニ(1858〜1924年)作曲の歌劇《蝶々夫人》の中の“ある晴れた日に”。主人公の蝶々さんが歌うアリアで、母国・米国に帰ったしまった夫ピンカートンが必ず帰ってくると信じる彼女の思いが、美しいメロディーに歌い込まれています。


歌劇《サムソンとデリラ》より“あなたの声に心は開く”
美しいメロディーでは、この曲もよく知られています。フランスの作曲家サンサーンス(1835〜1921年)作曲の歌劇《サムソンとデリラ》より“あなたの声に心は開く”。映画「マディソン郡の橋」のサントラなどにも使われ、メゾ・ソプラノが歌うデリラが女の魅力を使ってサムソンの弱点を探ろうと迫るシーンで歌われます。


歌劇《メリー・ウイドウ》の中の“閉ざした唇に”
色仕掛けもなかなか大変です。次は一転してメロウなアリアです。レハール作曲の歌劇《メリー・ウイドウ》の中の“閉ざした唇に”。ハンナは膨大な遺産を引き継いだ未亡人。かつて恋人だった外交官ダニロは国から命令を受け、その遺産が他国に流出しないようハンナを口説きます。その二人がパーティーの席でワルツに乗って踊り始め………。これ以上、甘いメロディーは数あるアリアの中でもなかなかありません。きょうはソプラノとバリトンのデュエットで。


歌劇《トゥーランドット》より“誰も寝てはならぬ”
さて、うっとりしたところで、前半をドラマティックに締め括りましょう。プッチーニ作曲の歌劇《トゥーランドット》より“誰も寝てはならぬ”です。テノールの歌うアリアの中で最も知られたアリアで、映画などに使われることも多く、トリノ五輪ではオープニングで歌われました。トゥーランドット姫の謎解きに挑んだダッタンの王子カラフが、力強く、輝かしい勝利を熱く歌い上げます。

休憩


歌劇《アンドレア・シェニエ》より“国を裏切る者”
後半の幕開けは、イタリアン作曲ジョルダーノ(1867〜1948年)の代表作として知られる歌劇《アンドレア・シェニエ》の中から“国を裏切る者”です。舞台は革命前後のフランス。革命時のロベス・ピエールの恐怖政治に反抗して死刑になった実在の詩人アンドレ・シェニエの半生を描いたオペラですが、このアリアは、革命によって高官となったジェラールが、それまで自分が仕えていたコワニー家ら、これまでの支配層を弾劾しているわが身を振り返って歌います。


歌劇《トスカ》より“星は光ぬ”
歌劇《トスカ》の主人公トスカは歌手です。物語の舞台はナポレオン率いるフランス軍が欧州を席巻していた1800年頃で、ローマの警視総監スカルピアが権力を使ってトスカを我が物にしようとしますが、彼女は一向になびきません。そこで恋人のカヴァラドッシを捕らえるという手段に出ました。捕らえられたカヴァラドッシは牢の中から夜空を見上げ、その身を嘆きます。


歌劇《セビリャの理髪師》より“今の歌声は”
続いても切ないアリアを。しかし、こちらは乙女の清純な想いを歌っています。歌劇《セビリャの理髪師》はイタリアの作曲家ロッシーニ(1792〜1868年)の代表作で、舞台はスペインのセビリア。青年貴族アルマヴィーヴァ伯爵が理髪師のフィガロの助けを借り、恋人ロジーナとめでたく結ばれるという物語ですが、ロジーナが恋する学生リンドーロ(実はアルマヴィーヴァ伯爵です!)に宛てた手紙を書いている場面で歌う切ない恋の歌です。


歌劇《ルサルカ》より“月に寄せる歌”
続いてもう一つ、願いを歌ったアリアをお届けします。チェコの作曲家ドヴォルザーク(1841〜1904年)の歌劇《ルサルカ》の中の“月に寄せる歌”です。人魚姫を下敷きにしたオペラで、ヒロインである水の精ルサルカのアリアですが、彼女は王子を好きになってしまい、自分のも人間になりたいと思うようになります。そんな願いが込められた美しいアリアです。このアリアをポップス調にしたのが、サラ・ブライトマンが歌っている《ルーナ》。《ルーナ》はイタリア語で月ですね。


歌劇《タンホイザー》より“夕星の歌”
イタリア・オペラと双璧をなすドイツ・オペラの頂点にいる作曲家がワーグナー(1813〜83年)です。“オペラ王”ヴェルディと同じく、今年が生誕200年ですから永遠のライバルという関係になります。歌劇《タンホイザー》は中世を物語の舞台にしていて、主人公タンホイザーはヴァルトブルク城の騎士。“夕星の歌”は彼の騎士仲間のヴォルフラムが歌うアリアです。


歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》より“行かないで、トゥリッドゥ”。
コンサートの締め括りはこのアリアにしました。イタリアの作曲家マスカーニ(1863〜1945年)作曲の歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》から“行かないで、トゥリッドゥ”。美しい間奏曲で知られる《カヴァレリア・ルスティカーナ》は、現代的な人間模様を赤裸々に描いた「ベリズモ・オペラ」の傑作で、このアリアでも、テノールとメゾ・ソプラノが激しくぶつかり合います。新しい彼女を見付けたトゥリッドゥ。出掛けようとする彼を引き留めようと、あらん限りの愛を込めて歌うサントッツァ………。

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