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2013年3月

2013年3月26日 (火)

★…きょうのニュース解説 [ 3月25日 ] 震災後に原子力委員NPOに電力業界が1800万円 


 品性とまでは言いませんが、この人の感性が解りません。原子力委員会委員の秋庭悦子氏(あきば・えつこ)さんです。中立性が求められる政府の原子力委員に就任しながら、東京電力や電気事業連合会といった電力業界から自ら設立したNPO法人に毎年多額の事業資金をもらっていたことです。毎日新聞のスクープで明らかになりました。私自身は思想的な方向が違いますが、こういう「名のある人の浅ましさ」を暴こうとするジャーナリスト魂には素直に感服します。

 記事によると、秋庭氏が立ち上げたNPO「あすか」は、原発事故後の2011年度に2283万円の収入があり、そのうち600万円余は電力会社の業界団体「電気事業者連合会(通称:電事連)」から、163万円余が東京電力から、約250万円が「日本原子力文化振興財団(通称:原文振)」からだというのです。加えて、12年度にも電事連から600万円余、原文振から約150万円を受領。原発事故後に電力業界から少なくとも1800万円を受領しているとされています。

 記事には「秋庭氏は無報酬」という「あすか」関係者のコメントも乗っていますが、政府の委員には中立性が求められ、「李下に冠を正さず」が求められます。しかし、これでは………。原発の再稼働を願っている政府、電力業界の「弱み」につけ込んで、政府の委員になった自分の地位を利用し、自分の母体に金銭的な利益誘導を行っていると言われても言い訳できませんね。

 本当に困ったものです。原発を部分的に動かしてもいいと思っている(使用済み核燃料の排出量を睨みながら安全性の高い原発をいくつか動かしていいと思っている)私のような人間にしてみると、こういう人が跋扈しているからこそ、反原発の人たちから政府の言っていることはいつまでも信用されないのです。

 一方で、まだこんなことが行われているのか、という想いにもとらわれます。「原子力村」もまったく反省がない。これではいつまでも原発の再稼働は無理でしょう。あれだけの事故を起こしながらも(いまだ何も解決できていないのですから)原発の部分的な再稼働を認めようという人間にとっては、こういう人は百害あって一利なし、むしろ今回のことが明らかになったことによるダメージは大きく、再稼働派の足を引っ張ってしまっています。

 秋庭氏は2010年1月から原子力委員会の委員を務めていますが、元は社団法人・日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会の常任理事です。前職の時点から、政府に反対する姿勢を見せて、それを宥めようとする政府からの金をもらおうとする、つまり、総会屋的な動きをしてきた人という見方を、今回の行動から私もそれを否定することが出来ません。こういう人がなんで委員会に混じってしまうのか。なにか絶望的になります。

2013年3月25日 (月)

★…連続ドラマあれこれ


 1月からスタートした連続ドラマたちが終わり始めました。民放の場合、東京と福井では放送時間などが違っていて1週遅れの放送ということもありますが、最終回が先週、今週というのが続いています。TBS系でいうと、「とんび」と「ハンチョウ〜警視庁安積班〜」が最終回でした。中でも「とんび」は17日の最終回の(福井では24日放送ですが)関東地区の平均視聴率が20.3%と、今年放送の民放連続ドラマの最高視聴率を記録するほどの人気だったので、福井でも見ている人が多いでしょう。

 父親役の内野聖陽の、取って付けたような大げさな演技が私は苦手なのですが、ベテラン麻生祐未(たえ子役)の落ち着いた演技がドラマを引き締めていたし、野村宏伸(照雲役)が一皮剥けた演技を見せていたところは「買い」でした。一方の「ハンチョウ〜警視庁安積班〜」は、安積役の佐々木蔵之介をはじめ、結城役の比嘉愛未、小池役の福士誠治、真山役の高島礼子、丸岡役の六平直政、木村役の加藤夏希たちという顔ぶれに深みを感じないのですが、最終回では徳さん役の金田明夫、水沢先生役の橋爪功、川口刑事部長役の里見浩太朗が重厚な演技を見せていました。年期が違うというか、さすがです。

 演技と言えば、1月スタートの連続ドラマで最も印象に残っているのは、「いつか陽の当たる場所で」の上戸彩、飯島直子です。二人ともこれまでとはガラッと変わって地に足の着いた感じで、私の中では過去最高の演技です。最高の演技と言えば、父親役の前田吟は相変わらず味のある演技です。期待してなかったのに私の中での評価が上がったのは藤田朋子でしょうか。彼女の場合、これまでドラマに恵まれなかったのかもしれません。

 それとNHKと言えば、大河ドラマを忘れるわけにはいきません。今回の「八重の桜」はなかなかです。ただ、昨年の「平清盛」も私の中では評価が高いので、最後まで観てみないと、という感じがあります。脇役は大河らしくバッチリなのですが、山本覚馬役の西島秀俊、川崎尚之助の長谷川博己の二人がまだしっくりきません。ポッと出のアイドルが人気で起用されたというのならまだ解りますが、かなり芸歴がある割に二人ともどこか重心が高い感じです。

 逆に今回の「八重の桜」での大発見は、松平容保(まつだいら・かたもり)を演じている綾野剛です。こんなに表現力を持っている人だとは知りませんでした。これから注目していきたいと思います。他にも意外な発見があって、その一人が覚馬の嫁を演じている長谷川京子です。ただ綺麗な嫁ではなく、どことなく心許ないイメージがあるこういう役も出来るのだと初めて解りました。似たような感じを持ったのが、これまでのイメージをガラリと変えた相武紗季です(テレビ朝日系の「おトメさん」の李里香役)。どちらも美人というだけでなく、ようやく女優という土俵に登ってきた、そんなイメージを持ちました。

 ところでこの「八重の桜」の後、日曜日はフジテレビ系の「dinner」が放送されていて、これもきのう最終回でした。イタリアン・レストランを舞台にしたドラマで、江口洋介が仕事中毒でオタクで、加えて、毎回ぶっきらぼうで切れの良い台詞を吐くシェフを演じています。江口演じるシェフは「救命病棟24時」シリーズの進藤先生役のイメージそのもので、それをコメディタッチに置き換えた感じの人物像、それだけに違和感があまりありません。

 その脇を、「八重の桜」では八重の父親を演じている松重豊を筆頭に、ユースケ・サンタマリア、八嶋智人、志賀廣太郎ら芸達者が固めていて手堅いこと、いかにもイタリア風な
音楽が動きによくマッチしていました。音楽で言えば、「八重の桜」の音楽も、テーマこそ坂本龍一の作曲ですが、それ以外の音楽は中島ノブユキが手がけていて、一聴したところモーツァルト風のテイストです。それがいつもの大河と少し違ったイメージを与えています。音楽はやはり大事です。

 「八重の桜」は24日の放送が「蛤御門(はまぐりごもん)の戦い」でした。長州藩兵が御所を攻めますが、「蛤御門」の南側にある「堺町門」は越前(福井)藩兵が守っていました。藩に残る当時の資料によると、長州藩兵らは門からの進入を図ったが突破出来ず、その東隣にある鷹司(たかつかさ)邸の生垣を乗り越え、福井藩兵と邸内の長州藩兵との間で撃ち合いとなったとあります。そこに運ばれてきたのが会津藩の大砲で、それで表門を破壊してそこから邸内に攻め込んだそうです’(放送の中にあったあの場面です!)。

 この攻撃で、立て籠もっていた久坂玄瑞(くさか・げんずい)は自刃します。その後、屋敷に火が掛けられますが、彼以外の入江九一ら8人の名は終戦後に藩主の許可を得て、福井藩の菩提寺でもあった上善寺に「長州人首塚」として葬られています。ちなみにこの時、福井藩兵を指揮していた軍監の村田巳三郎(氏寿)は、両足を撃ち抜かれ、心臓の上にも銃弾を打ち込まれ、それを手術で抜く重傷を負っています。この戦いの後、幕府はいわゆる「長州征伐」を行いますが、越前(福井)藩主の松平茂昭(まつだいら・もちあき)はその副総督を務めます。幕末の福井藩の存在感、こうした事実を観ても解りますね。

2013年3月14日 (木)

★…きょうのニュース解説 [ 3月13日 ] 関西広域連合が北陸新幹線3ルートを試算


 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、徳島県、鳥取県から構成される関西広域連合がこの8日、北陸新幹線の敦賀から先の3ルートについて、建設費用や経済波及効果などの試算を公表しました。これを受けて、敦賀以西の建設計画をめぐって議論が活発化。大阪府、京都府、滋賀県などが相次いで「米原ルートが有力」とぶち上げ、福井県が「小浜ルート」を堅持している、という流れが出てきました。


 では、今回の関西広域連合の試算とやらを見てみましょう。中日新聞に掲載された図表がとても解りやすいので、これを参考にしてください。
 (1)福井県敦賀市から福井県小浜市、京都府亀岡市を経て「新大阪駅」に至る「小浜ルート」が約9500億円(路線延長123キロ)
 (2)福井県敦賀市からJR湖西線に沿って滋賀県高島市や大津市を経由し、「京都駅」東側で東海道新幹線と合流する「湖西ルート」が約7700億円(路線延長81キロ)
 (3)福井県敦賀市からJR北陸線に沿って滋賀県長浜市を経由し、「米原駅」で東海道新幹線と合流する「米原ルート」が約5100億円(路線延長44キロ)




 確かに「米原ルート」がいちばん建設費が安く、開業までの期間も短い、しかも、「米原駅」で東海道新幹線に乗り換えると、「新大阪駅」まで45分になると試算されています。敦賀〜新大阪は現在、特急「しらさぎ」で「米原駅」に出て東海道新幹線線に乗り継いぐと62分、湖西線を走り乗り換えなしの特急「サンダーバード」では82分掛かるので、それぞれ17分、37分の短縮ですね。しかし、これではわずかな時間短縮が実現できるだけで、「なんのために」北陸新幹線を作るのか、それがぼけてしまいます。

 敦賀〜京都〜大阪、敦賀〜米原には、現在も「サンダーバード」、「しらさぎ」という評定速度がベスト5に入る俊足特急が走っていて、JRの路線の中でも最も充実した路線です。米原〜敦賀間は現行の特急「しらさぎ」で30分掛かりません。そこに新幹線を引いて、わずかな時間短縮しか実現しない、それはないでしょう。いちばん安いといっても、5100億円ですよ(!)、これでは屋上屋を重ねるだけ。「米原ルート」では、東海道新幹線に何かあった時の代替機能を持つ、という本来の目的はどこかにいってしまいます。

 しかも、乗降客の流れが見えてきません。この「米原ルート」が出来ると、北陸線は並行在来線となり、JRの経営から外れますが、湖西線は残ります。関西と北陸方面を行き来する時、特急に乗るか新快速に乗るかは別として、普通の人なら湖西線で敦賀に行き、そこから北に向かう新幹線に乗るでしょう。なぜなら、「米原駅」経由は回り道になるからです。時間がわずかばかり短縮されるとして、高い運賃を払ってまでそんな回り道をする人がそれほどいるとは思えません。

 となると、東京からの乗り換え客ですが、東京からは北陸新幹線という北回りのルートが出来るんです。富山、金沢に行くには、それに乗るに決まっています。もちろん、大阪以西との行き来についての需要はあります。姫路から金沢に向かう観光客のような人、丸岡から神戸に出掛けるような人たちですね。しかし、その程度のメリットがあるからといって、新幹線を建設する必要があるのでしょうか。5100億円ですよ(!)。

 それらを考えれば、最も建設費が高く付くとは言え、交通アクセスが悪かったことでこれまで観光資源を生かせなかった若狭地方や丹後地方を走り、かつ敦賀と新大阪を最短の33分で結び、本当の意味で東海道新幹線の代替機能を持つ「小浜ルート」こそ、将来を見越した投資となるはずです。
福井県人の身びいきなどではありません。

 
私自身は、北陸新幹線の建設自体に疑問を感じているのです。でも、「小浜ルート」なら、そんな私でも、まだ建設の意味をいくらか理解出来るというものです。繰り返しますが、「米原ルート」、「湖西ルート」は屋上屋を重ねるだけ。しかも、並行在来線という赤字ローカル線を地元自治体に押しつけることになる分、質が悪いのです。

 国土交通省は、敦賀以西について、新幹線を建設しないで、JR湖西線に新幹線車両が直接乗り入れるフリーゲージトレインの(走る線路の幅に合わせて車輪の幅が代わる電車の)導入を検討していますが、莫大な建設費を掛けて「米原ルート」、あるいは「湖西ルート」を建設するのなら、これで充分でしょう。これが走れば、乗り換えもなくなるのです。しかも、「米原ルート」、「湖西ルート」のどちらにしても経済効果が見込めない滋賀県にしてみれば、建設費の負担が大きく浮くのです。皆さんも、そう思いませんか…。

2013年3月 6日 (水)

★…名古屋のバー「cop-u-la」


 4日と5日に所用で名古屋に出掛けたのですが、伏見で面白いバーに出会いました。伏見は、名古屋駅と(名古屋では「めいえき」と呼びますが)と繁華街の栄の間のエリア。そこにある「cop-u-la=コプラ」というお店です。マスターによると、「cop-u-la」という言葉には「つなぎ合わせる」という意味があり、人と人、心と心を繋ぐやさしいお店にしたいという願いを込めたそうです。



 この店、知り合いの女性アナウンサー(女子ではなく女性!)のお薦めでした。リクエストしたことには「全くお答えできませんが…」という前置きの後、この店を推薦しているコメントが「マスター一人で…」なんて意味深だったこともあり、ちょっと身構えて店に入ったのですが、フードのメニューもツマミ中心で安くて美味しいのです。一人で午前3時までやっているというスタイルにも親近感を覚えました。

 おまけに…。話しているうちにマスターが大学の後輩だったことが(一回りも下の世代ですが)判明。途中からは、ご主人の転勤で金沢にいたことがあるという女性が加わったこともあり、結局は閉店まで長居をしてしまいました。おまけに近くに「一蘭」というラーメン屋が(全国チェーンになってきましたね)あると教えられて、そこにも帰りに立ち寄ってしまいました。

 細かいことは、これまた素敵なホームページへ。名古屋に立ち寄った時は、ぜひ足を運んでみてください。

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