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2012年4月 1日 (日)

★…中間小説誌もやります

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 「中間小説誌=ちゅうかんしょうせつし」といっても、ピンとこない人がほとんどだと思います。「中間小説誌」とは言葉通り、「中間小説」を掲載している雑誌、という意味なんですが、ほとんどの人がまずは「中間小説って何?」という感じでしょうね。「中間小説」とは「純文学と大衆小説の中間的な小説」という位置付けの小説なのですが、その線引きが意味をなさない現代においては死語に近い言葉です。

 その定義はともかく、いまは多くの小説がそれらに連載されてから単行本として刊行されています。つまり、新作を一足早く読めるところが魅力で、それを読むのも私の趣味の一つです。サイズ的には月刊「文藝春秋」と同じ。具体的には、『オール讀物』、『小説新潮』、『小説現代』、『小説宝石』、『小説NON』、それに『読楽=旧・問題小説』といった月刊誌。私は毎月、その6誌を読んでいます(入浴のお供で、骨折中も左足を湯船の上に上げて読んでました!)。

 もちろん、「次が読みたくて仕方がない」という連載はそれほど多くありません。宮部みゆきの『火車』、横山秀夫の『半落ち』あたりは「次号の発売が本当に待ち遠しかった」と思った作品で、やはり刊行されてからの評価も抜群でした。最近では、『下町ロケット』で直木賞を獲った池井戸潤の『鋼のアリス=小説新潮連載』あたりでしょうか。加賀恭一郎刑事が登場する『新参者』シリーズも、毎回読み切りの形で掲載されていて楽しみにしています。

 さて、その「中間小説誌」をめぐっての話題を二つ。一つは『小説新潮』4月号(今月号)の特集です。ちょっと変わっていて、尾崎豊の直筆ノートの一部の肉筆原稿をそのまま取り込んで特集を組んでいるのです。これから完全版の単行本「NOTEs」が発売されるようで、それに先立っての「ちょい見せ」という感じですが、それでも赤裸々なメモは読み応えがあります。

 もう一つの話題は、福井に関係した話で、『小説現代』3月号(前号)に面白い小説がありました。福井在住の作家・雀野日名子の「しあわせのヤマイモ」という短編です。都会の夫婦がある県に引っ越してきて…。書いてはありませんが、誰が読んでもその県は「福井県」で、その県民性が(といっても働き者の女性たちのことですが)実によく書けているなあ、と感心しました。その女性たちの楽しみ…そのオチも。

 『小説新潮』の方は、裏表紙の広告がなんとコクヨの「キャンパス・ノート」の広告です。尾崎豊が使っていたノートの中にコクヨのものがあったということに引っかけて広告取りに動いたのではないでしょうか。かつて雑誌を作っていた経験者としては、特集の企画が浮上した時点で広告の担当者に“厳しい指令”が下ったのでないかと、思わずニヤリとしてしまいました。




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