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2012年2月

2012年2月24日 (金)

★…ある教師をめぐるある判決


 きょう、お客さんがあることで怒っていました。京都地方裁判所できのう出た判決について、です。どんな内容だったのか詳しく調べてみると、京都市立中学校の元教頭が起こした裁判でした。この元教頭は2010年4月、自宅でウイスキーを飲んだ後に車を運転して大阪府内で追突事故を起こし、道路交通法違反(酒気帯び運転)で罰金50万円の略式命令を受け、京都市の教育委員会は元教頭を懲戒免職にして、退職手当全額を支給しないという処分を下しています。

 ところが、この元教頭がそれに納得できないとして、京都市教育委員会の処分取り消しを求める裁判を起こしたのです。それで判決は? 裁判長は「全額不支給は裁量権の乱用で違法」として処分の取り消しを命じたのです。「退職手当には賃金後払いや退職後の生活保障などの性格がある」として、「懲戒免職だからといって直ちに全額不支給は正当化されない」。「元教頭の行為は悪質だが、職務と無関係で物損事故にとどまる。処分は社会観念上著しく妥当を欠く」と判断したそうです。行政による退職手当の全額不支給決定が裁判で覆されるのは全国で初。お客さんはこの判決に怒っていたのでした。

 確かにこの判決、私も違和感を覚えました。判決は「退職金の意味付け」を語っていますが、今回の裁判で一般的な労働者の「退職金の意味付け」について語ってもらっても意味がありません。裁判長にまず語って欲しいのは、元教頭の教育者としての道義的責任です。退職金の支給うんぬんを語るより前にこの元教頭、飲酒運転をしたことで教育者失格。そんなことをしていて、人に何を教えるのでしょう。“聖職”、そういう高い倫理性を求められる人間には、退職金取り上げの上、一般人よりも重い罰金を課すくらいにしないといけません。そういうことを、裁判長にはもっと語ってほしかったですね。

 判決では「退職手当には賃金後払いや退職後の生活保障などの性格がある」とありますが、元教頭には現役時代の給与を基にした“手厚い年金”も支給されるはずで、それが取り消されたわけではなく、生活保障うんぬんにも違和感があります。裁判長は教育委員会の処分を「社会観念上著しく妥当を欠く」としていますが、この裁判長の認識こそ、どうなのでしょう。教育委員会は「処分は妥当と考えている。控訴の方向で検討したい」とコメントしていますが、安易な妥協をしないで頑張ってほしいものです。福島の原発事故しかり…教育者のみならず公務員といった“公”の立場にある者の責任を明確化する、このことが日本再生への第一歩です。こんなことを許していては、世の仲良くなりません。


2012年2月18日 (土)

★…嬉しい、ディーゼル・エンジン再評価


 きのう新聞各紙で、マツダの新型車のことが報じられました。私の注目を引いたのは、今回デビューした車にディーゼル・エンジンのモデルが設定されていたことです。ディーゼル・エンジンと言うと日本では、「あの黒い煙がね…」、「カラカラ・カラカラといった独特のエンジン音がうるさい」といったイメージが強く、ガソリン車に比べて人気薄ですが、ヨーロッパでは以前から「メルセデス」をはじめとしてかなり普及している印象があります。

 確かに、私がまだ学生の頃の(30年も前!)ディーゼル・エンジンはうるさかったです。友人が乗っていた初代ゴルフの中古はかなり高い音の「カラカラ音」を盛大に撒き散らかしていましたし、「リッター・ディーゼル」をうたい文句に登場してきた私のダイハツのシャレードは「カラカラ音」が「ゴロゴロ音」に近く、アクセルを踏むと「ギュイーン」と唸りを上げました。ボディー自体がそれなりの安っぽい作りですから、その音が室内にもろに伝わってくるという代物でした。ただ、わずか1000㏄という小さなエンジンにしてはディーゼルらしい粘りがあり、高速を走れば、リッター30㎞くらいは楽に走ってくれるという低燃費でガソリン代が(実際は軽油代ですが!)助かったことを覚えています。

 しかし、今のディーゼル・エンジンはまったく別物。乗っていて、ガソリン車との違いはよほど注意しないと解りません。このところ電気自動車ばかりにスポットライトが当たっていますが、その前にもう一度、“ガソリン車よりも環境に優しくなった”ディーゼル車に目を向けてみてはどうでしょう。実は、ファウヴェー(←ドイツではフォルクスワーゲンをそう読んでいます。彼らの頭文字「VW」のドイツ語読みです)との提携を止めたスズキがフィアットが開発した小型のディーゼル・エンジンを載せた小型車を開発中です。ヨーロッパ発のエンジンと日本発の小型ボディーの組み合わせ。近々登場してくる、この車に私は期待しています。




2012年2月17日 (金)

★…貿易赤字で当たり前


 この間、あるお客さんから「輸出大国・日本の、終わりの始まりってことかなあ…」と聞かれました。先日発表された貿易統計で、日本が31年ぶりに貿易赤字になったことを受けてのことなのでしょう。マスコミも日本経済新聞を筆頭に、どの新聞も「輸出に頼ってきた日本が転換点を迎えている」といった論調でそれを報じたこともあり、みんなが日本の“黄昏”を感じているのだな、と感じました。

 しかし、です。発表された数字をよく見ると、それほど悲観的にならなくても良いと思います。前年比こそ2・7%減ですが、輸出額は金額ベースで65兆円超。あの大震災の中で、この数字を叩き出しているのです。リーマン・ショックの後の2009年の時のそれが54兆円だったことを思い起こせば、よく“健闘”した方と考えていいと思います。加えて昨年は、ヨーロッパの金融危機とそれに伴う新興国経済の息切れ、それもありました。

 ではなぜ、貿易赤字になったのかといえば、福島第一原発の事故とその後の原発の稼働停止で火力発電用のLNG(液化天然ガス)など化石燃料の輸入が急増したからです。つまり…。あの事故がなければ、貿易赤字にはならなかったのです。ちなみに、前回の貿易赤字は1980年でした。この時も、第2次石油危機で輸入額が急増したのが原因です。

 むしろ、今回は円が高くて本当に助かりました(買い付ける時の日本円が少なくて済む)。円が安い時だったら、金額ベースにすると、もっともっと大きな赤字になっていたはずです。原油価格も世界的にこのところ上がっていますが、それほど高騰していると私たちは感じませんね。それも円高がクッションの役目を果たしてくれているからです。そう、円高は悪いことばかりではないのです。




2012年2月 9日 (木)

★…痛っ!


 月曜日未明、自宅の玄関先で滑って転び、なんと左足首の骨を折ってしまいました。最後のお客さんを送り出して明け方に家に帰ったのですが、転んだ時のあまりの痛さに大きな叫び声を上げたらしく、近所の人たちが駆けつけてくれて家の中まで運び込んでくれました。感謝、感謝です。

 それから痛みをこらえて少し寝たのですが、午後から市内のかかりつけの病院に出かけてレントゲン撮影、それで骨折が判明しました。それから外科のある病院に行って治療を受けました。目下、松葉杖生活で店を続けています。

 怪我をしていておかしな話ですが、治療を受けていて世の中便利になったものだと思いました。昔ならば石膏を塗ってくるぶしの周りを固めていたはずなのに、今は水に浸すだけで固まるテープで足をグルグル巻くだけです。あっという間にテープに含まれている樹脂が硬化、膝の下から足の甲全体を包むギブスが出来上がりました。

 使い慣れないこともあるのでしょうが、松葉杖を使うのはなかなか大変です。きょう店に来てくれた同級生のK医師によると、慣れてくると、若い人なら平気で階段を2段飛びで登れるということですが、こちらはこれまで何も感じていなかったちょっとした段差などがとてつもなく大きなものに感じているところです。何気に使ってきた「バリアフリー」を、改めて考える良い機会にもなっています。


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